Frontbackがかなり楽しい、かもしれない。
まだ使いはじめたばかりなので、確信しきれていないのですが。
Frontbackというアプリがあります。
その名の通り、スマートフォンのフロントカメラで撮った写真とバックカメラで撮った写真とを1つにまとめてくれるアプリで、SNSとしての機能も持っています。
もっと詳しい説明はググっていただければだいたいお分かりいただけるかと思います。
たとえば → 「前と後ろを同時に撮影!新しいカメラアプリ」-産経アプリスタ http://aplista.iza.ne.jp/f-iphone/158570
先日Android版アプリがリリースされたので使ってみたのですが、確かにこれは面白いという気がしたので、ちょっとその面白さについて考えてみました。
ちなみに、実はiOSでリリースされ、ある程度話題に上がり始めたころに少し使ってみたことがあるのですが、正直その時はピンときませんでした。
その当時と現在、あるいはiOS版とAndroid版とで(私が知る範囲で)大きな違いがあるわけではないのですが、今回「こういう使い方がある!」と気付いたことで、一気にFrontbackの世界が魅力的に見えてきたという感じです。
デジタルカメラが登場して携帯電話、スマートフォンに搭載されて一気に写真や動画が身近になり、
それまではある程度特別なモノやコトを記録していたものが、その範囲にとどまらず、日常の何気ない一コマまでを撮るようになりました。
たとえば、散歩中に見つけた花だったり、お気に入りの雑貨だったり、おいしかったご飯だったり。
ただ、以前であれば写真を撮るのは、プロではない人にとっては一種の特別なイベント=ハレの領域だったので、そこで生み出されるコンテンツは基本的に特別なものという位置づけであったと思うのですが、カメラが身近になったことでそれがなくなってしまったのではないでしょうか。
言い換えれば、写真である、ということだけでは価値が持てなくなったように思います。
たくさん撮った写真は自分の中でも消耗品となり、撮ったけど見返すことのあまりないものになってしまったのではないでしょうか。
そんな中で、写真を人に見せる、それも普通なんだけどちょっとこだわりがあるようなテイストにすることで、ありふれた写真に対して価値をプラスアルファする方向性が生まれてきました。
そのたどり着いた形の1つがInstagramだと個人的には思います。
Instagramによって、スマホ以外の機械を購入する必要もなく、簡単に雰囲気のある加工ができて、かつそれをお互いに見せあいっこできるようになったわけです。
で、写真に対して価値をプラスするという意味で、別の方向性としては動画へ向かう動きもあるかと思うんですが、動画は撮るのも加工するのも見るのも時間がかかるし、加工にも手間がかかる。
静止画の編集に比べて動画を編集するために必要なコンピュータのリソースが格段に大きくなるように、扱う人間の側にも大きなパワーが要る。
ここのハードルはまだまだ万人が超えられるものではないように思います。
その中ででてきたものが、たとえば6秒という長さに制限することでハードルを下げたVineや、静止画を使ったスライドショーを作るFlipagramといったサービスなのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、Frontbackの魅力は、この動画と静止画の間を埋める、という意味で見たときに「静止画から一歩だけ動画に足を踏み出した感」にあるように思いました。
つまり、静止画と動画との大きな違いが、その中に時間/空間の遷移が含まれているかどうか?だとすれば、Frontbackは2枚の写真によって時間と空間の遷移を表現することができる、ということです。
その効果を生み出しているのが、2枚の写真が同じ大きさで縦に並び、Likeボタンを兼ねた大きな黒い円で両者がつながれているところにあると思います。
2枚の写真に大きさの差がないことにより、この2つの違いは写っている映像によってのみ規定されます。それはつまり撮影者の意図であり、閲覧者の想像です。時間の前後でも、空間の移動でも、どちらでも表現が可能です。
これが大きな画像と、その中にワイプのように表示される小さな画像という表現であった場合、そこに写っているに関係なく、この2つにはメインとサブという価値の大小関係ができてしまうため、時間的空間的な連続性がうまく表現できない。
さらに中間に配置された黒い円によって、ただ2つが並んでいるのではなく、この2つの写真の間にはつながりがあるのだということが提示されます。
単純に複数の写真をコルクボードのように並べただけでは表現できない写真同士の連続性がこれによって成立します。
そして一番大きなポイントが、作成のコストが非常に低い、ということです。
作成者側からすれば、写真を2枚撮ればいいだけです。編集作業や加工のしかたに悩むということもありません。動画撮影・編集に比べて格段にハードルが低くなります。
さらには、その2枚の写真の間の時間/空間の遷移そのものは暗喩とすることによって、閲覧者側が勝手に想像力を働かせてくれる。
わずか2枚の写真撮影という非常に少ないパワーで、大きな物語性を持たせることができるわけです。
私が「静止画から一歩だけ動画に足を踏み出した感」と表現したのはこのためです。
実際の表現方法としては、以下の記事が非常にわかりやすいかと思います。
「Frontbackを楽しむための7つの定番構図」-lifehacking.jp http://lifehacking.jp/2014/01/frontback-tips/
面白そうだな、と思ったら1度試してみることをおススメします。
Frontbackというアプリがあります。
その名の通り、スマートフォンのフロントカメラで撮った写真とバックカメラで撮った写真とを1つにまとめてくれるアプリで、SNSとしての機能も持っています。
もっと詳しい説明はググっていただければだいたいお分かりいただけるかと思います。
たとえば → 「前と後ろを同時に撮影!新しいカメラアプリ」-産経アプリスタ http://aplista.iza.ne.jp/f-iphone/158570
先日Android版アプリがリリースされたので使ってみたのですが、確かにこれは面白いという気がしたので、ちょっとその面白さについて考えてみました。
ちなみに、実はiOSでリリースされ、ある程度話題に上がり始めたころに少し使ってみたことがあるのですが、正直その時はピンときませんでした。
その当時と現在、あるいはiOS版とAndroid版とで(私が知る範囲で)大きな違いがあるわけではないのですが、今回「こういう使い方がある!」と気付いたことで、一気にFrontbackの世界が魅力的に見えてきたという感じです。
デジタルカメラが登場して携帯電話、スマートフォンに搭載されて一気に写真や動画が身近になり、
それまではある程度特別なモノやコトを記録していたものが、その範囲にとどまらず、日常の何気ない一コマまでを撮るようになりました。
たとえば、散歩中に見つけた花だったり、お気に入りの雑貨だったり、おいしかったご飯だったり。
ただ、以前であれば写真を撮るのは、プロではない人にとっては一種の特別なイベント=ハレの領域だったので、そこで生み出されるコンテンツは基本的に特別なものという位置づけであったと思うのですが、カメラが身近になったことでそれがなくなってしまったのではないでしょうか。
言い換えれば、写真である、ということだけでは価値が持てなくなったように思います。
たくさん撮った写真は自分の中でも消耗品となり、撮ったけど見返すことのあまりないものになってしまったのではないでしょうか。
そんな中で、写真を人に見せる、それも普通なんだけどちょっとこだわりがあるようなテイストにすることで、ありふれた写真に対して価値をプラスアルファする方向性が生まれてきました。
そのたどり着いた形の1つがInstagramだと個人的には思います。
Instagramによって、スマホ以外の機械を購入する必要もなく、簡単に雰囲気のある加工ができて、かつそれをお互いに見せあいっこできるようになったわけです。
で、写真に対して価値をプラスするという意味で、別の方向性としては動画へ向かう動きもあるかと思うんですが、動画は撮るのも加工するのも見るのも時間がかかるし、加工にも手間がかかる。
静止画の編集に比べて動画を編集するために必要なコンピュータのリソースが格段に大きくなるように、扱う人間の側にも大きなパワーが要る。
ここのハードルはまだまだ万人が超えられるものではないように思います。
その中ででてきたものが、たとえば6秒という長さに制限することでハードルを下げたVineや、静止画を使ったスライドショーを作るFlipagramといったサービスなのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、Frontbackの魅力は、この動画と静止画の間を埋める、という意味で見たときに「静止画から一歩だけ動画に足を踏み出した感」にあるように思いました。
つまり、静止画と動画との大きな違いが、その中に時間/空間の遷移が含まれているかどうか?だとすれば、Frontbackは2枚の写真によって時間と空間の遷移を表現することができる、ということです。
その効果を生み出しているのが、2枚の写真が同じ大きさで縦に並び、Likeボタンを兼ねた大きな黒い円で両者がつながれているところにあると思います。
2枚の写真に大きさの差がないことにより、この2つの違いは写っている映像によってのみ規定されます。それはつまり撮影者の意図であり、閲覧者の想像です。時間の前後でも、空間の移動でも、どちらでも表現が可能です。
これが大きな画像と、その中にワイプのように表示される小さな画像という表現であった場合、そこに写っているに関係なく、この2つにはメインとサブという価値の大小関係ができてしまうため、時間的空間的な連続性がうまく表現できない。
さらに中間に配置された黒い円によって、ただ2つが並んでいるのではなく、この2つの写真の間にはつながりがあるのだということが提示されます。
単純に複数の写真をコルクボードのように並べただけでは表現できない写真同士の連続性がこれによって成立します。
そして一番大きなポイントが、作成のコストが非常に低い、ということです。
作成者側からすれば、写真を2枚撮ればいいだけです。編集作業や加工のしかたに悩むということもありません。動画撮影・編集に比べて格段にハードルが低くなります。
さらには、その2枚の写真の間の時間/空間の遷移そのものは暗喩とすることによって、閲覧者側が勝手に想像力を働かせてくれる。
わずか2枚の写真撮影という非常に少ないパワーで、大きな物語性を持たせることができるわけです。
私が「静止画から一歩だけ動画に足を踏み出した感」と表現したのはこのためです。
実際の表現方法としては、以下の記事が非常にわかりやすいかと思います。
「Frontbackを楽しむための7つの定番構図」-lifehacking.jp http://lifehacking.jp/2014/01/frontback-tips/
面白そうだな、と思ったら1度試してみることをおススメします。
![]() |
あまりいい例ではないですが(笑) |
コメント
コメントを投稿