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奈良国立博物館「国宝 春日大社のすべて」(その2)

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興福寺東金堂 興福寺国宝館を出て、すぐ近くの東金堂へ。こちらは建物自体がすでに国宝である。 興福寺東金堂 こちらのご本尊は薬師如来坐像。中央にどっしりとした存在感で静かな佇まいを見せている。 その薬師如来の左右に文殊菩薩や維摩居士、四天王、十二神将などが並んでいる。これらはいずれも国宝に指定されている(ご本尊の薬師如来坐像は重文)。 薄暗い金堂の中にぼんやりと浮かび上がるような仏像の姿は、博物館や国宝館のような展示のためのライティングではない分、厳かな雰囲気が増す気がする。 この東金堂は正面左手から入って、そのまま右手の出口から抜けるのだが、その廊下に沿って上から多くの仏様に見下ろされる。俗世に生きるわが身をすべて見透かされているかような思いにとらわれる。 興福寺北円堂 東金堂を出て、五重塔の前を右に曲がり、工事中の中金堂をぐるっと回りこむようにして北円堂に向かう。地図で見ると北円堂は一番近鉄奈良駅に近いところにある。 興福寺北円堂 先に記載した通り、ゴールデンウィーク中は北円堂が特別開扉ということで中に入ることができた。普段は入ることができないとのこと。毎年開扉があるのかはわからない。 円堂と呼ばれるが、上の写真でもわかるように実際には八角形をしている。円堂の中でも最も有名なのは法隆寺・夢殿ではないかと思うが、この北円堂は八角円堂の中で一番美しいとされているらしい。 こうした円堂は故人の霊を慰めるために建てられたものらしく、北円堂は藤原不比等の1周忌に建てられたものとのこと(現在の建物は鎌倉時代に再建されたもの)。 内部には中心に弥勒菩薩坐像が安置され、その左右の一歩下がったところに無著・世親の立像が、さらにそれらを守るように四天王像が配されている。今回は南側から入って壁沿いに時計回りに仏像の周りをまわって東側の扉から出るようになっていた。東と南の扉が開いているため、お堂の中はかなり明るかった。 弥勒菩薩坐像、無著・世親立像、四天王像のすべてが国宝、かつ北円堂自身も国宝。もう感覚が麻痺してきそうですが、中でも無著・世親立像はその造形の美しさ、表情の豊かさなどひときわ目を引く存在感を放っている。 ところどころ破損しているところもあるし、表面の彩色も大部分が剥げ落ち木目が見えているにもかかわらず、ふとすると...

奈良国立博物館「国宝 春日大社のすべて」

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今日5月1日は43回目の誕生日でした。そんな自分への誕生日プレゼントを兼ねて、奈良国立博物館に行ってきました。 (なんだか旅行ブログになりつつあるような) 奈良といえば鹿 近鉄奈良駅に着いたのが午前10時ごろ。登大路の坂道を登れば奈良国立博物館だ。 興福寺の横を通り過ぎようとしたところ、目の端にちらっと「北円堂特別開扉」の文字が飛び込んできた。 ちょうど今やっている。寄り道確定である。 東金堂と五重塔 考えてみれば、ここ何度か奈良に来た時には興福寺に寄ってない。 こんなこともあろうかと御朱印帳も今回は持参しているので、むしろ寄り道は望むところである。 寄り道に寄り道を重ねて 東金堂の向かい側にプレハブの寺務所があり、御朱印の案内が出ている。特に並ぶでもなくすっと御朱印帳を開いて渡すと「どれにしますか?」と。 どれとは?と混乱していると、担当の方がカウンターの上を指さす。見ると6種類の文字が並んでいて、ここから希望するものを選べるらしい。 とはいえいきなり選べと言われても迷ってしまう。そんな様子を見てか、担当の方が助け舟を出してくれた。 「阿修羅さんはもう見ましたか?」 阿修羅さんとは、おそらく日本で最も有名な仏像の1つであろう阿修羅像のことである。京都にしても奈良にしても、神仏と人々との距離感はご近所さん並みの近さだ。 「いえ、これからです」 「じゃあ5番にしましょうか」 5番というのは『千手観音』だった。 上のやりとりの結果なぜ千手観音なのかというと、阿修羅像は現在国宝館という建物に安置されているが、その国宝館の中心にあるのが千手観音菩薩立像なのである。 担当の方は墨を含ませた筆をよどみなく動かし、千手観音の文字と朱印を押してくれた。 北円堂に寄り道する前に、さらに国宝館に寄り道することになってしまった。とはいえ阿修羅像は昨秋に京都国立博物館で開催された国宝展には出品されていなかったので、これはいい機会だろう。 境内は観光客や学生でにぎわっていたが、国宝館は思ったよりも混んでいなかった。 国宝館だけの入場なら700円だが、東金堂にも入れる共通券にすると900円だという。そんなことを言われたら断れない。予定外の訪問先がどんどん割り込んでくるが、まだ時間には余裕がある。 国宝館はその名の通り、国宝だ...

春の西九州家族旅行(4日目)

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ようやく最終日の記録です。 よい宿でした 朝、部屋のカーテンを開けるとやはり地獄。 朝から目の前が地獄 朝食は部屋ではなく、上の階にある食堂のようなところで。 和な朝食 食堂の真ん中あたりには自分で小松菜や白菜、大根などをさっと湯がいて食べる温野菜のサービスも嬉しい。 上の朝食の写真をよく見ると、膳の左手前のところに白い紙があるのですが、ここには今日の天気予報が書かれていました。 今回泊まった宮崎旅館は決して最新の設備のある新しい宿ではありませんが、こういう気遣いが随所に感じられるいい宿でした。 ちなみに、写真はありませんが、1階の地獄側は日本庭園になっているのですが、この庭にもところどころ「地獄」があり、湯気が噴き出していました。 宿の方と話していると、雲仙温泉といえども自分の敷地内に地獄があるところは珍しいそうで、そのせいか電話交換機を設置するためにNTTがロビーの硫黄濃度を計測したところ、どの宿よりもここが一番硫黄濃度が高かったそうで、おかげで電化製品がすぐに壊れると笑っておられました。 せっかくだからとチェックアウトしてからも裏手の地獄をぐるっと散歩してから出発しました。 すごく長くてすごく熱い足湯 この日も曇り。雨は降らないように思われますが、晴れそうでもありません。 まだ帰りの飛行機には時間があるので、山を下りて小浜温泉に寄ることにしました。なんでも、日本一長い足湯があるとのこと。 雲仙温泉から30分くらいでしょうか、海沿いの道を走っているとずっと向こうに白い湯気がいくつも立ち上っている町が見えてきました。 温泉の噴水 駐車場のとなりには温泉の噴水のようなものがありました。硫黄のにおいは雲仙温泉よりは少なめですが、それでもしっかりにおいます。 噴水の裏手に回ってみると、温泉の蒸気で野菜や魚貝を蒸すためのブースのようなものが5つほど並んでいました。向かい側にある売店のようなところで、イモやホウレン草などここで蒸して食べるためのものを売っていました。 そこから海沿いに全長105メートルという足湯がありました。 この105メートルというのは、噴き出す温泉の温度が105度というところに由来しているそう。この105度という高温の温泉が小浜温泉の特徴とのことですが、そのためもあって...

春の西九州家族旅行(3日目)

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だいぶ長くなってますが、もうちょっと続きます。 3日目は、ホテルの最上階のレストランでビュッフェ形式の朝食からスタート。今回の旅行では予定されている食事がほぼ和食なので、少し目先を変えてみました。 泊まっているホテルはこの辺りでは一番高い建物のようで、眺めは非常に良かったです。もっとも、長崎の地形的に稲佐山と風頭山とに挟まれているので、360度のパノラマというわけではありませんが。 料理も十分に美味しかった。かんぼこ(かまぼこ)や五島うどん、豚まんといったご当地メニューもあり、やっぱりあれもこれもとついついとりすぎてしまいますね。 予想外の雨 ホテルのチェックアウトは11時だったのでゆっくりと支度をしました。もうすぐに昼になるのでそのまま長崎市内で昼食を摂るという手もあるにはあったのですが、朝ごはんをしっかり食べていたのであまり腹は減っておらず、そのまま雲仙に向かうことにしました。 ナビにしたがって、長崎駅前を市役所方面に曲がり、そのまま国道34号線から251号線、57号線と快適なドライブでした。 ただ、旅行前の天気予報では期間中晴れが続くはずでしたが、この日は朝からどんより曇っていて、251号線に入ったころにはとうとうぼつぼつと小雨が降ってきてしまいました。 やばい、そういえば雨具を持ってきてない……。 そんな天気のまま国道から雲仙方面に折れ、いかにも山道といったヘアピンなどがある急こう配の道をゆっくり上り、2時ごろに雲仙温泉に到着しました。 地獄めぐり 予約していた旅館のすぐ横が「地獄」をめぐる遊歩道の入り口になっていたので、車を旅館の駐車場に停めさせてもらい地獄めぐりに出かけました。 道中、小雨模様でしたが、雲仙温泉まで来ると時折雨粒は落ちてくるものの、何とかギリギリ曇りで持ちこたえてくれていました。 標高が高い雲仙運戦ではまだ桜が満開でした。 周囲は硫黄のいわゆる「腐った卵のような」においが強く鼻を刺激します。ここまで硫黄のにおいがするところは久しぶりです。 遊歩道は林のような木立に囲まれているのですが、ところどころ水たまりのようなものがあります。これがただの水たまりでないことは、立ち上がる湯気と白く変色した地面の色が物語っています。 少し歩くとさっと目の前が開けました。 まさに地獄 思わ...

春の西九州家族旅行(2日目)

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どうして旅館の朝ごはんはあんなに食べ過ぎてしまうのでしょうか。 ちょっと残念だった朝市 10時に旅館をチェックアウトして、昨日に引き続き呼子港へ。有名な呼子の朝市が正月以外は開かれているということで、行ってみることにしました。 場所はイカ丸が出港したマリンパル呼子から見えていた海沿いの道路の、もう1本向こう側の商店が並ぶ道とのこと。 あまりそれらしい雰囲気がないな……と思いながら角を曲がると、そこにはおばちゃんたちがイカの一夜干しやらを並べた露店がぽつぽつと出ていました。 たくさんの露店が立ち並んでいる写真を見てきたイメージとはちょっと違うというか、はっきり言えばなんか寂しい感じがするというか。 まあ平日の、もう昼に近い時間帯なのでしかたないのかな。 まだ旅行の序盤なので買い物というよりはちょっと食べ歩き的なことができたらと思ったのですが、干物の試食はあるもののそれ以外にここで食べられるようなものはないような……と思ったら、その場で生きたウニを割って食べさせくれるところがありました。 中サイズで1個300円。せっかくなので1つお願いすると、早速1つ選んでさっと2つに割り、手のひらの上にオレンジのウニの身(?)を置いてくれました。 1つまみ口に放り込むと海の塩味のあとにウニの甘みが口の中に広がりました。うん、ウニだ。 昼食はまたイカ 海沿いを軽くドライブしたりして、そうこうしているうちに昼食の時間。 やっぱりイカが食べたい!ということで、有名店「河太郎」に5分ほど車を走らせたところ、店の前にはすごい行列ができていました。 かなり待つことも覚悟したのですが、店も広くて我々も含めて並んでいた人たちは第一陣としてすべて店内に入ることができました。 ケンサキイカ やってきたイカは期待通りの透明度。昨晩の旅館で食べたものよりもさらにこりこりとした食感がたまりませんね。 ゲソは店お勧めの天ぷらでいただきました。こちらはふわふわの食感で、なんなら造りよりも天ぷらの方がメインじゃないのかと思うくらい旨い。 みんなが並んでも食べたいというのもうなづけますね。 大好きな町、長崎へ 食べ終えて、そのまま長崎市へ車で移動。 途中のPAでびわソフトで休憩。これも美味しかった。 ホテルにチェックインし、車と荷物を置いて路面電車...

春の西九州家族旅行(1日目)

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なんか忘れ物をしているような気がする、という旅行にありがちな感覚を持ちながら、いよいよ旅行スタートです。 通勤ラッシュの中新大阪へ、そして博多へ 9時過ぎの新幹線に乗るために、バス、地下鉄を乗り継いで新大阪へ。時間的に通勤ラッシュ真っただ中。しかも、この日は4月2日月曜日、すなわち年度替わり最初の出社日で、この日が入社式という新人たちも多く、いつもよりもむしろ混雑がひどかったような気もします。 さらに事前に新幹線のチケットをネットで購入していたのですが、それを受け取るところが見当たらない! 以前は新御堂筋側の改札の向かい側にJR西日本の窓口があったのですが、いつの間にかJR東海の窓口しかない。切符の受け取りができる自動販売機もJR東海版ばかりで、e5489で購入したチケットが受け取れない……。 ふと見上げた案内板にようやくJR西日本の窓口の案内を見つけて事なきを得ましたが、いつのまにかすごくわかりにくいところになってますね。早めに新大阪に着くように移動していて助かりました。 新幹線では家族3人、横並びでリラックスした時間を過ごしました。 それにしても、山陽新幹線は車窓の景色があまり面白くないですね。 11時半に博多駅に到着。 夜の旅館での食事に向けて簡単に済ませたかったこともあり、ベタに駅構内で豚骨ラーメンを食べることにしました。 構内にラーメン屋が固まったエリアがあったので、その中でちょうどいい具合の混み具合だった店に入りました。通な人にはこういういかにも観光客向けなところで食べるのは笑われるような気がしますが、充分おいしかったです。 一番シンプルなラーメンを注文 駅前のレンタカー店で車を借り、いよいよ九州の旅が本格的にスタート カーナビの指示に従って高速道路、国道を通って唐津へ。天気は快晴、平日だからか道は空いていて快適なドライブでした。 快適すぎてかなり早く旅館に着きそうだったので、呼子港にあるマリンパル呼子に寄り道。 港には子どもの名前らしいものが書かれた大きなのぼりがはためいていました 七ツ釜という海に開いた洞窟へ向かう遊覧船「イカ丸」に乗りました。 暑いくらいの気温の中、潮風が気持ちいい。 海にぽっかり空いた洞窟がたぶん7つ 港を出ておそらく10分ちょっと、崖に大小の洞窟がぽっ...

春の西九州家族旅行(準備編)

子どもが小学校に入学してから、毎年4月第1週目は家族旅行に出かけている我が家。 今年は3泊4日で西九州を回ってきました。 そんなに面白い話もないのですが、いちおう旅行記を残しておきます。 まずは準備編。 旅の主な目的はイカと温泉 妻も子どももイカが好きなこともあり、有名な呼子のイカを食べに行くことをまずメインの目的に置きました。 あとはベタに温泉。やっぱり入りたい。 ただ、呼子には温泉宿はないようなので、どこか移動する必要があります。 近場という意味では嬉野や武雄などが思い当たりましたが、なんとなく近すぎて面白くないので、もう少し離れたところということで雲仙に行くことにしました。 日程は3泊4日 呼子のイカ、そして雲仙温泉ということで当初はは2泊3日で考えていましたが、妻からせっかくならもう1泊したいとの要望が挙がりました。 特に私にも異存はないのでもう1泊することはすんなり決まりましたが、ではその追加1泊はどこに泊まるか。 呼子か雲仙で2泊しても良いのですが、旅館での宿泊が続くことになるので、ちょっと洋風なテイストも入れてみようということで、シティホテルでの宿泊を挟むことにしました。 となると、地理的には佐賀、佐世保、長崎あたりでしょうか。 島原~長洲にフェリーがあることは知っていたので、これを使う前提で熊本もありかなと考えていたのですが、この後交通手段やその時刻などを検討していく中で、どうにも熊本は組み込みにくかったため、結局は途中で長崎市に1泊することにしました。 長崎、大好きなもので。 宿、交通手段をすべて個別に手配。結構面倒くさい…… これまではだいたい宿+交通手段のパックツアーを利用していたのですが、今回は行きたい宿が選択肢に含まれていなかったこともあり、すべて個別に予約や購入を行いました。 往路:新幹線(新大阪→博多) まだ子どもが新幹線に乗ったことがないので、せっかくなら一度乗せてあげたいと思い、交通手段には新幹線を使うことにしました。 ただ、我が家からだと新大阪には何度か乗り継ぎが必要なのと、移動の時刻がちょうど通勤の時間帯とかぶるため混雑した中を移動することになることが予想されました。できれば帰りはよりストレスの少ない移動にしたかったので、復路は我が家の近くまでバス1本で帰ってこれる大阪空港を利用...

みさき公園のイルカショー

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みさき公園のプール(ぷーるらんどRiO)に入場した人は、水着のまま遊園地の各種アトラクションを楽しむことができるのですが、その中に「イルカショー」もあります。 地図の中央上(「R」の文字の下あたり)に書かれている一時入退場口から遊園地に入ることができます。 イルカショーが行われる「シャイニースタジアム」までは徒歩15分くらいとのこと。意外と遠い……。 たどり着いたシャイニースタジアムはイルカショーの施設としては一般的な形ですが、観客席は小さく、イルカプールとの距離がすごく近い。 そして我々が入った開演15分前の時点で観客ゼロ。 夏休み期間中ということで「ワッショイ!夏祭り」という、特に水しぶきをあげるような内容になっているとのことでした。 おいおい観客も集まり、いよいよ公演スタート。 まずはイルカたちが次々にジャンプ!着水の時に尾ひれを水面に打ち付けるような落ち方をすることで、大きな水しぶきが客席に飛んできます。 なるほど、確かにこういうショーは見たことがないですね。 さらに大きなビーチボールをプールに投げ入れると、イルカたちが尾ひれを使ってボールを客席にキック!観客はそのボールをプールの方に打ち返すのですが、ボールとともに飛んできた水しぶきでやはりびしょぬれになります。 ここで雰囲気が変わって、インストラクターとイルカとの1対1での水中ショー。ひれにつかまって泳いだり、イルカがインストラクターを下から押し上げて高くジャンプしたり。 水しぶきはかかりません。 で、最後にまたイルカのジャンプの連続で水しぶきがあがるあがる! ショーはおよそ20分間。カマイルカ3頭、バンドウイルカ3頭の計6頭のイルカたちとの距離も近く、水しぶきもあって迫力のあって、正直思っていたよりもずっといいショーでした。 ちなみに、私が調べた限りでは関西でイルカショーをやっている水族館・動物園は6か所あるようですが、今回のみさき公園が私が見た5か所目。 個人的に良かった順に並べると、 アドベンチャーワールド(和歌山) 城崎マリンワールド(兵庫) みさき公園(大阪) 須磨海浜水族園(兵庫) 京都水族館(京都) という感じでしょうか。 みさき公園のショーは今回の夏休みバージョンなのでちょっとずるい気もしますが。 関西で行...

みさき公園のプールで悠々水遊び

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ここ数年、プール好きな娘の夏休みに合わせて、プールを目的とした小旅行をしている我が家。 一昨年はレオマワールド、昨年は鈴鹿サーキット、そして今年はみさき公園に行ってきました。 みさき公園といっても関西圏の方しかわからないと思いますが、大阪府の南端、岬町にある南海電鉄が経営している遊園地です。 関西にもかつては各地に遊園地があったものですが、いまや残っているものは数少ないです。特に大阪・神戸はUSJという巨大テーマパークができてしまった影響か、もうかなり郊外まで行かないと「遊園地」と呼べるものはないんじゃないかな? そんな数少ない生き残りがこのみさき公園です。 とはいえ、大阪の北の方に住んでいると、正直行くことはまあないと思います。 知名度も低いし、特別に注目すべき特徴もないですし、なんといっても遠いですし……。 夏のレジャーを特集した雑誌などにはプールのことは記載されていますので、それで存在を知ったという人も多いような気がします。 今回はみさき公園には宿泊施設が併設されていないので、車で20分ほどのところにある休暇村紀州加太の宿泊予約も取ってお出かけしてきました。 阪和道泉南ICを降りてほどなく、みさき公園がありました。 が、どうみても駐車場に車が少ない……。 平日の朝10時過ぎという条件であっても心もとない車の少なさです。 遊園地のゲートからプールの入り口まで、無人ではないですが、片手で数えられるくらいしか人がいません。 大丈夫か? 水着に着替えてプールエリアに入ると、ぽつぽつとサンシェードや荷物が置かれているのが見えました。 なんとなくほっとすると同時に、そうなると逆にのびのびと遊べるという嬉しさの方が断然勝ってきます。 メインの流れるプールは広々として周囲の人とぶつかる心配なし。 こんなに長いスライダーも待ち時間なし! プール自体はこの手の遊園地にあるプールとしては普通にきれいでした。スライダーはありますが、あまり凝った作りではありません。今どきの新しい市民プールの方がよっぽどいろいろな仕掛けがあるかもしれません。 流れるプールの周囲に配置されたスライダーは5種類ほどあって、これを利用するには別途400円必要。 流れるプールの真ん中には小さい子用のプールとこじ...

有馬ミニトリップ

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週末のちょっとしたお出かけとして、家族で有馬に行ってきました。 泊りで行くときは車で行くのですが、今回は特に荷物もないのと娘がバスに乗りたがることもあって、宝塚駅前から阪急バスに乗っていくことにしました。 宝塚からは、通常の路線バスとして1時間に1本ないし2本くらい有馬温泉に行くバスが出ています。 ルートは何パターンかあるようですが、今回われわれが乗った蓬莱峡を通るバスであれば、宝塚駅から有馬温泉までおよそ40分弱のバスの旅です。 有馬温泉は六甲山の上にあり、宝塚よりも心なしか気温が低い気がしました。 金泉の源泉にある公共浴場「金の湯」の前には足湯があります。 家族で足を入れてみましたが、足湯とは思えない熱い湯で、10秒も浸けていられない! それでも何度も足を出し入れしながら湯を楽しみましたが、足先が真っ赤……。 金泉から坂を上っていった先は、古い町屋の佇まいを残しながらおしゃれな店が立ち並ぶ商店街になっていました。 何年か前に来たときは、もっと寂れた感じだったと思うのですが。 商店街にある有馬山椒の店で山椒昆布を購入し、ついでに有馬サイダーで喉を潤してから、またバス停がある通りまで戻りました。 この通り沿いもまた土産物屋などが立ち並ぶスポットでした。 有馬温泉といえば炭酸せんべいが名物ですが、その焼きたてを食べさせてくれる店が大盛況でした。 「賞味期限5秒」を謳っているのは、パリパリとした食感の炭酸せんべいも焼きたてアツアツの時はまだ少ししんなりしていて、そのしんなりした食感を楽しめるのが焼きたてを手渡されてから5秒程度だからとのこと。 3枚で100円と手軽に手が出せる値段だったので試してみましたが、たしかに微妙にしんなりしている。と思っているうちにもうパリパリになってしまう。賞味期限5秒は伊達ではないですね。 結局有馬での滞在は1時間半程度で、またバスに乗って宝塚に戻りました。 今度は泊りで温泉に入りに来たいものです。

春の京都めぐり

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だいたい毎年、ゴールデンウィークには何らかの展覧会を見に行っているのですが、今年は地元逸翁美術館とともに京都の展覧会を見たくて、1日かけて京都を巡ってきました。 行きたかった展覧会は2つ。 京都国立博物館の「海北友松展」と、相国寺承天閣美術館の「伊藤若冲展 [後期]」。 この2つを軸に、その近所や移動ルート上にある寺社仏閣や名所旧跡に立ち寄ることにしました。 以下、写真を交えてルートを簡単に紹介します。 スタートは京都駅。京都タワーを横目に徒歩で京都国立博物館へ移動しました。 雲一つない快晴ながら風があって快適なウォーキングになりました。 9時半開館ですが、9:10の時点で長い列ができていました。 ここでじっくり2時間半かけて作品を鑑賞して、かなり体力を使いました😅 博物館の裏手は豊国神社。 伏見城から移築された国宝の楼門の下で柏手を打ちました。 さらにすぐ横が大阪冬・夏の陣のきっかけとなった鐘銘で有名な方広寺。 鐘のやや上部に2か所白くなっているところがありますが、ここに有名な「国家安康」「君臣豊楽」の文字があります。白く色を入れてくれているおかげでなんとか肉眼でも文字を読むことができました。 豊国神社の前には耳塚。 日本で天下統一を成し遂げた秀吉が大陸にも勢力を伸ばすべく行った朝鮮出兵の際に、兵士たちが首級の代わりに持ち帰った塩漬けにした耳や鼻を弔ったものです。 そんな歴史も、春の晴天の下で静かに眠っているようです。 ここから相国寺に向けての移動のために京阪電車に乗るために駅まで歩きますが、このころから陽射しが強まり気温が上がってきて初夏のような暑さになってきました。 今や国道1号線の一部として車がひっきりなしに通る五条大橋は、牛若丸と弁慶の出会いの逸話で有名ですね。 五条大橋の西のたもとには、牛若丸と弁慶の像が設置されています。 実はこの五条大橋のすぐ南西側、鴨川と高瀬川に挟まれた細いエリアにも史跡がありました。 大きな榎ですが、この榎はかつてこの地にあったという源融の屋敷の庭にあったものだそうです。 源融は源氏物語の主人公光源氏のモデルのひとりとされる貴族です。 あまり知られていないのは、この木があるだけで特に何も残って...