念願の軍艦島上陸(その2)

ドルフィン桟橋に着いた船から、いよいよ軍艦島に一歩を踏み出します。


目を上げると広がる廃墟の島。


軍艦島で行動が許されているエリアはごくわずかで、島の南側の防波堤沿いの一部のみ。
3か所ほど広場のようになっているそのエリアを移動しながら、同行されていたガイドの方の説明を聞きます。


第一広場より、北の方を望む。
正面に見えている建物はかつて小中学校だった建物とのこと。


左前方の丘の上の建物は高級幹部向けの住宅だった建物。
学校の隣にある黒い建物などは4畳半一間でトイレ・風呂はなしなのに対して、このアパートは8畳・8畳・6畳の3間にトイレ・風呂があったらしい。

ちなみに軍艦島はもともとこの建物が建っている丘の部分だけの島で、石炭の採掘がはじまってから徐々に周囲を埋め立てて拡張し、現在のような形になっているとのこと。
もとの岩山の部分だけだと現在の軍艦島の約3分の1くらいの面積。


続いて第二広場。
ここは炭鉱の総合事務所(上の写真の赤いレンガ)や竪坑への入口(上の写真右側)があったエリアとのこと。




最後は第三広場。
ここからは日本でもっとも古い鉄筋コンクリートの高層アパートである30号棟・31号棟が見えます。


右側の黒っぽい建物が30号棟。左側の白っぽいのが31号棟。
31号棟は海に面して建っており、窓が小さいのは外海からの波しぶきなどを防ぐためらしいです。
こうした住宅などの建物も一種の防波堤の役割を兼ねていたそう。


振り返るとそこはプール跡。


ふと見ると防波堤の上に釣り人が。
ん?なんで?ツアー以外で入っていいの?
・・・と思ったら、ツアーに同行していたツアー会社の人らしき人いわく、島の内部と防波堤では管理が異なるらしく、防波堤だけなら入れるらしい。
そんなん、絶対中にも入るやろ・・・。

なんとなくモノクロで撮ったら面白そうな気がして撮ってみた写真。



調子に乗って、インプレッシブアートという効果もつけてみたり。


これで上陸は終了。時間にして30分くらいかな?
再び船に乗りましたが、すぐに長崎港に引き返すのではなく、歩いては入れなかったエリアを海から見るために島の周りを半周くらいしてくれます。


島の南西側から。この角度が一番軍艦っぽくみえるらしい。
確かにシルエットはまさに軍艦。


島の西側。
もっとも建物が密集しているエリア。
左端の4階建ての建物は病院だったそう。

ここで船は再び島の南側を回って、今度は桟橋に立ち寄ることなくそのまま長崎港へ帰ります。
上陸前に止んだ雨が、ここで再び振り出しました。
思えば、まさに上陸している時だけ雨が止んでいたという、何らかの意思が働いていると考えてしまいそうなタイミングでした。

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