2017春の沖縄旅行:ガンガラーの谷
この春休み期間中に家族で沖縄旅行に行ってきました。
さらに、2万年ほど前には「港川人」と呼ばれる人たちが暮らしていたとみられ、今でも発掘調査が行われている、自然と文化を体感できるスポットとのこと。
そうした学術的にも価値があるところゆえに、だれでも自由に入ることはできず、ガイドツアーに参加しないと谷に足を踏み入れることはできません。
谷の入り口は鍾乳洞の天井部分が残ったホールのようになっています。
ここはカフェになっていて、ツアーに申し込んでいなくてもここまでは自由に入ることができます。ライブなども行ったりするそうで、この時点では何となくチャラいスポットなのではないかと不安になったりしました。
ここがツアーの集合場所にもなっています。
やがてツアーの開始時刻になると、カフェの奥にあるステージに参加者は集められました。
今回はわれわれ家族を含めて8組が参加しました。
このステージ上でツアーの説明と、おおまかにガンガラーの谷の概要がガイドから説明されたあと、ステージ脇から谷に進んでいきます。
ちなみに、このステージのすぐ横やカフェの入り口横などは、実際に人骨や石器などが発掘された場所だそう。この辺りから個人的にはかなりテンションが上がってきました。
奥に進むとホールを出て、谷にでます。かつてここが鍾乳洞であったとは思えないほど幅のある谷で、今は草木が生い茂った森になっていました。
ここからガイドの説明を聞きながら、ゆっくりと足を進めていきます。
途中、イナグ洞・イキガ洞と呼ばれる洞窟を通ります。イキガ洞では灯を灯したランプを手渡され、暗い洞窟の中をランプの明かりを頼りに進んだり、谷の上から崩れてきた大きな岩の下を潜り抜けたりと、ちょっとした探検気分が味わいながらツアーは進んでいきます。
そして、道路の下をくぐるトンネルのようになったところを抜けると、ガンガラーの谷のシンボルともいえる景色が目に飛び込んできました。
谷の上から根を下ろす大主(ウフシュ)ガジュマルです。
樹齢150年と推測される(ガジュマルには年輪がないので樹齢がはっきりわからないらしい)ガジュマルの姿は圧巻。
しかも、トンネルを抜けて目の前が開けたところでパッとこの大樹が目に入ってくるという、まるで計算された演出のような登場のしかたは、実に印象的です。
このあとツアーは、遠く海まで見渡せるツリーテラスと呼ばれるところで軽い休憩をとったあと、最後に武芸洞と呼ばれる洞窟で発見された3000年前のものとされる石棺を見学し、まとめの説明を受けて終了となりました。
ガンガラーの谷を抜けた先は、ガンガラーの谷と道路を挟んで向かい側にある沖縄ワールドという施設の一画でした。この沖縄ワールドには玉泉洞という天然記念物に指定されている大きな鍾乳洞があります。
沖縄本島南部はサンゴに由来する琉球石灰岩によってなだらかな丘陵が形成されており、その地質から鍾乳洞が多く、そうした洞窟が古代人たちの住居などとして利用されてきたことが骨や生活の痕跡などが残されている要因の1つとなっているようです。
また、石灰質の土はアルカリ性で、人骨化石などが比較的残りやすいという点も、古代の人類の骨が比較的整った形で発見される理由となっているとのことでした(火山灰などに由来する酸性土壌だと、それ自身がアルカリ性である骨は溶けてしまって残りにくいとのこと)。
約1時間20分のツアーでしたが、学術的な説明や痕跡を見ることができ、またガジュマルや鍾乳洞といった自然の魅力もあり、かなり満足度の高いものでした。
沖縄本島を訪れた際には、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
今回のメインイベントはガンガラーの谷のガイドツアーでした。
ガンガラーの谷のWebサイトガンガラーの谷は沖縄本島南部にある、かつての鍾乳洞の天井部分が数十万年前に崩落してできた谷で、今では亜熱帯の森が広がる自然豊かな場所だそうです。
さらに、2万年ほど前には「港川人」と呼ばれる人たちが暮らしていたとみられ、今でも発掘調査が行われている、自然と文化を体感できるスポットとのこと。
そうした学術的にも価値があるところゆえに、だれでも自由に入ることはできず、ガイドツアーに参加しないと谷に足を踏み入れることはできません。
谷の入り口は鍾乳洞の天井部分が残ったホールのようになっています。
ここはカフェになっていて、ツアーに申し込んでいなくてもここまでは自由に入ることができます。ライブなども行ったりするそうで、この時点では何となくチャラいスポットなのではないかと不安になったりしました。
ここがツアーの集合場所にもなっています。
やがてツアーの開始時刻になると、カフェの奥にあるステージに参加者は集められました。
今回はわれわれ家族を含めて8組が参加しました。
このステージ上でツアーの説明と、おおまかにガンガラーの谷の概要がガイドから説明されたあと、ステージ脇から谷に進んでいきます。
ちなみに、このステージのすぐ横やカフェの入り口横などは、実際に人骨や石器などが発掘された場所だそう。この辺りから個人的にはかなりテンションが上がってきました。
奥に進むとホールを出て、谷にでます。かつてここが鍾乳洞であったとは思えないほど幅のある谷で、今は草木が生い茂った森になっていました。
ここからガイドの説明を聞きながら、ゆっくりと足を進めていきます。
途中、イナグ洞・イキガ洞と呼ばれる洞窟を通ります。イキガ洞では灯を灯したランプを手渡され、暗い洞窟の中をランプの明かりを頼りに進んだり、谷の上から崩れてきた大きな岩の下を潜り抜けたりと、ちょっとした探検気分が味わいながらツアーは進んでいきます。
そして、道路の下をくぐるトンネルのようになったところを抜けると、ガンガラーの谷のシンボルともいえる景色が目に飛び込んできました。
谷の上から根を下ろす大主(ウフシュ)ガジュマルです。
樹齢150年と推測される(ガジュマルには年輪がないので樹齢がはっきりわからないらしい)ガジュマルの姿は圧巻。
しかも、トンネルを抜けて目の前が開けたところでパッとこの大樹が目に入ってくるという、まるで計算された演出のような登場のしかたは、実に印象的です。
このあとツアーは、遠く海まで見渡せるツリーテラスと呼ばれるところで軽い休憩をとったあと、最後に武芸洞と呼ばれる洞窟で発見された3000年前のものとされる石棺を見学し、まとめの説明を受けて終了となりました。
ガンガラーの谷を抜けた先は、ガンガラーの谷と道路を挟んで向かい側にある沖縄ワールドという施設の一画でした。この沖縄ワールドには玉泉洞という天然記念物に指定されている大きな鍾乳洞があります。
沖縄本島南部はサンゴに由来する琉球石灰岩によってなだらかな丘陵が形成されており、その地質から鍾乳洞が多く、そうした洞窟が古代人たちの住居などとして利用されてきたことが骨や生活の痕跡などが残されている要因の1つとなっているようです。
また、石灰質の土はアルカリ性で、人骨化石などが比較的残りやすいという点も、古代の人類の骨が比較的整った形で発見される理由となっているとのことでした(火山灰などに由来する酸性土壌だと、それ自身がアルカリ性である骨は溶けてしまって残りにくいとのこと)。
約1時間20分のツアーでしたが、学術的な説明や痕跡を見ることができ、またガジュマルや鍾乳洞といった自然の魅力もあり、かなり満足度の高いものでした。
沖縄本島を訪れた際には、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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